パニック障害を抱える受験生へ

 

今までいろんな人にコソコソと隠してきましたが私はパニック障害躁鬱病を患っています。

 

パニック障害の症状が出始めたのは恐らく1年半ほど前で、その頃は自覚症状もないので人が多い所に行くとドキドキするなあ息苦しいなあくらいの感覚でした。それが段々と酷くなっていって、去年の秋頃には遂に電車に乗れなくなってしまいました。心臓発作みたいに胸が苦しくなって、過呼吸になってしまって、膝の痙攣と冷や汗が止まらないんです。これはアカンと思い、病院で貰った薬を飲み始めました。が、最初は薬との付き合い方がよくわからず駅のベンチで6時間昏迷状態になっていたり2日間懇々と眠り続けたり。薬を飲まなければ全く眠れず、薬を飲んでも眠れず、11月はロクに食事も取れませんでした。

 

パニック障害というのは不安を感じると発作が起きてしまうのですが、不安を感じて発作が起きてしまったらどうしようという「予期不安」でも発作が起きてしまうことがあるんです。至極面倒くさい疾患ですよね。

しかしながら時は高校3年生の11月。みんなが本腰で過去問を解き始める頃、方や自分は家でずっとドキドキしながら横たわっているわけです。夏休みにろくすっぽ勉強しなかった私は、知識の貯金なんてあるわけありません。(自業自得) 受験に対して、不安なんてレベルではありません。あぁもうこれはダメだな、と思いながらペラペラとプリントをめくっては眺め、過去問を開いては解けずに本番でもこうなったらどうしようという不安でまた発作が起きるというクソ悪循環に陥っていました。

 

こんな地獄みたいな生活でしたが逃げてはいけません。てか逃げられません、病気からも受験からも。12月が過ぎ、ついに1月になってしまいました。もうすぐセンターです。ヤケクソになってとにかく一問一答をやりました。英語は構文集とイディオムも単語だけ。漢文すら一問一答だけです。(漢文の一問一答というものが存在している人すら少ないんじゃないかと思います。)そしてそれらのお陰でなんとかセンターはのりきり(2016年は平年より易化してた気がします)唯一センター利用で出していた日大は大丈夫でした。

 

さてこれからが大変です。とにかく時間がありません。過去問はとにかく見る。解かなくてもいい、見るだけ。見て、例えば世界史だったら去年はオスマン帝国が出たから今年は出ないだろうな、など今年の問題傾向を色々と予測してみること。これは案外当たります。そして不安軽減に繋がります。勉強は後はできる限り頑張りましょう。時間がないと思うので、過去問は傾向把握できる範囲だけ解ければ良いと思います。本番の入試がスタートするまでにとにかく短時間でいろんな知識を詰め込んで、安心材料を増やしましょう

 

いざ試験本番を迎えた時の話です。受験当日って本当に緊張します。超寒いし。道よくわかんないし。大学内迷路すぎて教室に辿り着けないし。忘れ物とかあるし。センターは予行入試の練習なんて言いますがあんなもん比になりません。私が一番最初に受けたところは日本女子大だったのですが、最寄りの目白に着くまでソラナックス(安定剤)を飲んでやくしまるえつこを聴いて延々精神統一してました。デスメタルとかも良いですけど、心拍数上がりすぎちゃったりするのでなるべくヒーリング系音楽を聴くことをオススメします、、、教室に着いたらとりあえず筆記用具を用意して、何か安心できるものを見たり触れたり聴いたりしましょう。お守りでも、単語帳でも、犬の写真でも。

 

ここからが結構本題なのですが、上記の日本女子大はなんとか発作もなく受けられたものの、ソラナックスを多めに飲んでしまってちょっと頭がふわっとした状態で受けることになってしまったのです。それがトラウマになってしまい、本来飲まなきゃいけない薬を全部勝手に断ってしまったのです。

それからです、体調が激化しました。上智の2回目(かな?)を受けに行った時、地元の駅でぶっ倒れてしまいました。貧血も相まっていた記憶があります。ただでさえ受験スケジュールが詰め詰めなのに!!!結局その後、上智は6学部受けるつもりが3学部しか受けられませんでした。(しかも全落ちしましたワロス)その後もなかなか体調がついていかず、本来5学部受けるはずの早稲田も、3つしか受けられませんでした。(文学部だけ補欠でしたが結局全部落ちました。)

なんとかちゃんと受けられて、且つ行きたかった立教大学に入ることができたので浪人は回避できましたが、本当に本当に地獄のような受験経験でした。

 

最後に、パニック障害を抱える受験生に言いたいことは、

①とにかく辛い時は薬を飲んで休んで、調子の良い時にガーッとまとめて勉強してしまうこと。知識を貯金してください。私のようにならないよう、小まめに小まめに貯金してください。

 

②試験会場に何か安心材料を持っていくこと。なんでもいいんです、彼氏の靴下とか。あと、友人が同じ会場で受けている場合は休み時間に会いましょう。それだけでグッと緊張がほぐれます。

 

③受験スケジュールを詰め詰めにしないこと。休み休み試験を受けましょう。何連日も受けていたら体調が悪くなって発作が起こりやすくなったりしてしまうと思います。余裕を持った受験計画を立てましょう。

 

③受験期に勝手に断薬しないこと。断薬するしないは医者が決めることです。勝手に断薬をすると離脱症状で本当に酷い目に遭います。私は別件で断薬をしたせいで3回も自殺未遂をやらかしてしまいました。断薬はダメです。安定剤でボーッとしてしまうようなら量を減らしましょう。試験当日は頓服を常にポケットに入れておきましょう。

 

お役に立てるかわかりませんが、以上です。