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食人映画の話

 

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つい最近グリーンインフェルノを観た。予想していたよりもゴア要素は強くない上にアホっぽい描写の連続で(吹き矢など)ギャグ要素も強めだったけど、この時代にここまで古典的で模範的な食人映画を作り上げたことに感動した。目新しい要素は何もないし、言ってしまえば今まで量産されてきた食人映画のオマージュに近いと思う。しかしながらエンドロールで「ルッジェーロデオダートに捧ぐ」と出てきたのでイーライロスの食人族をはじめ食人映画というジャンルへの情熱を感じられて良かった。グリーンインフェルノはどちらかというとレンツィの人喰族的な話の展開だったけど。イーライロスという監督は本当に熱心で真面目なオタクなんだなと思う。ちなみに主演の女優さんはイーライロスの奥さんらしい、ご両親に挨拶に行く時「僕が監督する食人映画にオファーしたのがきっかけです」とか言うんだろうか。結婚式でグリーンインフェルノの映像を流したりするんだろうか…。(アフターショックという映画で共演していたらしいです)

 

食人映画といえばイタリアが誇るモンド映画から派生したジャンルである。ヤコペッティを凌ぐとまで言われたウンベルトレンツィの「怪奇!魔境の裸族」から始め、一躍食人映画というジャンルを世間に知らしめたルッジェーロデオダートの「食人族」、ジョーダマトの「アマゾンの腹裂き族」や「喰人鬼の島」など70〜80年代にかけて続々と生産されてきた。

私が観れた作品の限りでの感想は、レンツィの食人映画は絵面は過激なんだけど「野蛮な民族達が住む未開の地にズカズカと入り込み残酷な姿を記録しようとした文明人達が因果応報で痛い目に遭う。その中で本当に残酷で野蛮なのはどちらなのであろうか?と逆説的なヒューマニズムを見出す」というある意味社会派?なテーマの作品になっている気がする。(なってはいない) デオダートの映画では「未開の地に住む蛮族」をあくまで恐怖の対象でしか描いていない。文明と未開の徹底的なまでの二項対立。こうやって書くとレンツィ作品とデオダート作品は同ジャンルにおいても対照的な位置付けになるのかもしれない。

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一方でジョーダマトの食人映画ではピンクな要素もしっかり取り入りたり、妊婦の腹を裂いて胎児を食べちゃうシーンさえもポップでキャッチー。完全にギャグに大振りしてる感じ。鬱屈した気分の時はダマトの映画を観たらいいと思う。

 

 

これは食人映画ではないけど、ダマトの喰人鬼の島の続編?に当たるHorrible(ABSURDとかいう別名もあるっぽい)のビデオを探しています。VHSしかないのかな。見つけた方は教えてください。