躁状態の話

 

私は躁うつ病です。躁うつ病なんてただの情緒不安定で気分や性格の問題なのでは?と思っていたのですが、最近やっとこの疾患と付き合っていくことの難しさを理解しました。世間的には躁うつの躁部分があまり認知されていない気がしたので少しだけお話します。ちなみに、今は躁状態が1週間ほど続いています。

躁うつ病とは、躁状態鬱状態が交互に来る病気のことです。躁状態の時は、多幸感と根拠のない自信に満ち溢れ、とても行動的になります。一見良いことばかりなのでは?と思われがちですが、常に気分が高揚している分、何かに対して攻撃的になったり苛々してしまったり、異常なまでに散財してしまったり、不注意によるミスが増えてしまったり、正直なところ頭のネジが3本くらいぶっ飛んでしまっている状態なのです。

そして躁状態の一番恐ろしい点は、嫌な意味で鈍感になってしまっているため自身のリミッターがわからないところ。毎日2時間ほどの睡眠で仕事をいつも以上に頑張ってしまったり、ろくに休養も取らず動き回り続けたり、気が付けば疲労困憊で身体が限界を迎え鬱状態へと移行してしまいます。そうなるともうドン底です。屍の如く横たわるだけで何も出来なくなります。

今年の4月中、ずっと躁状態に陥っており、てっきりうつが治ったのかと勘違いして毎日ルンルンしていました。ところが5月になって急に鬱状態に入ってしまい、躁とうつの落差が酷過ぎて精神がドン底まで落ちきり、結局3回も自殺未遂をしてしまいました。これがトラウマになってしまい、躁状態になるとまた鬱状態になった時に何かやらかすのではないかという不安から常にイライラしてしまいます。

一度躁状態に陥ってしまったら、毎日欠かさず安定剤を飲んで、なるべくダウナー系の頓服で鎮静させたり、無理矢理休養を取って身体を休ませるしか方法はないんです。一体いつになったら治るのでしょうか、正直ただのうつよりもタチが悪いなぁと思います。